いちファンがおそるおそる考えてみた「BTSの人気の理由」

 

こんばんは。日曜日ちょっとおセンチなので、よく言われる「BTS防弾少年団・バンタン)が売れた理由」をわたしなりに考えてみようと思い立ちました。何気なく書き始めて「おわり。」まで書いて、また冒頭に戻ってきたのですが、久々に頭を使ったのか知恵熱が出ていそう。

わたし:
2015年の5月、妹から布教されI NEED Uで音楽番組で一位を取って波に乗ったぐらいにファンになる。ジョングクペン。健やかなところがすき。

 わたしは評論・分析みたいなことはへたですし、バンタンは見てきたけど正直業界知識に自信はないし、完全にフィーリングで、いやなんてったって心がスキだと言っているんだ!という感じのファンです。ただ、BTSが売れた理由として「SNSを巧みに利用して世界中のファンと交流を深めてきたから」と謳われていることが多くて、もちろん私自身もそれは一つの理由としてあるとは思うけれど、正直その理由はK-POPというもっと大きな括りの特徴・魅力なのではないか、とそのフレーズを見るたびに思っていました。いやそこまで世間は求めてへんのよ!っていうのもわかってるけど、じゃあなんなのでしょうか、バンタンがだいすきなわたしはわたしなりの答えが出せるのでしょうか………とふと連休最終日に思ったので、ぽつぽつ考えながら書いてみました、彼らの魅力!異論はもちろん認める、けどそれならわたしの論も異論として認めてほしくなっちまう……

ちゅうい:
どうしても「人気の理由」について考えるので、「他のアーティストには見当たらない魅力」を語り始めるっぽい感じがしてしまいますが、そんなことはしたくないし、できません。先に言ってしまうと、この答えは「バンタンは当たり前っぽいことを誠実にこつこつ守ってくれたから売れる土台が整っていた」と結論づけることになりそうだと思っています。

・作品にこだわり、とても誠実

 言い換えると「BTSを作ったパンPDがオタクだった」ということ(言い換えてない/冗談)。曲、アルバム、ティーザー等の映像、ライブ等のイベントにしろ、すべてちゃんと考えられてるんだな感がありました。これは、単に匂わせて難しく推察させるような、つまり花様年華のアレコレを褒め称えたいのではなくて(いやもちろんそれもそれで褒め讃えたいけど!)たぶん製作陣が何かを作る時、どうしてこれを作ったかしっかりと語れないものは作っていないんだろうなとずっと思っていました。すごい、なんかいいなあと思うのは、アーティストであるリーダーのRMが、アルバムを出すといつも配信をしてくれるのですが「アルバムを1枚だしてそのアルバムや一曲一曲についてアーティストがちゃんと語りたいとおもっていて、それができる」というのが全ての答えで、どれだけ一枚の作品に魂を込めているのか分かるなあといつも思っていました。とはいえ、正直わたしは「ただ美しい」「ただかっこいい」も当然素晴らしいエンタメだと思っています。正直すべてに大層なメッセージがなくてもいいと思ってはいるけど、こだわられているものにはコアなファンがつくと思っていて、それはBTSの強みだったと思っています。
 あと、曲の製作陣がほぼほぼBig Hit内のプロデューサーかBTSのアーティストだったので、アルバムに手作り感があった。ファンも曲のcreditをみてメンバーが制作に携わっている云々だけでなく、プロデューサーでも毎回今回はこの人が作ったんだ〜とわくわくして楽しんだり、作り手にもファンがいるような感じでした。後輩グループができますよ〜っていう時には、だいすきなプロデューサーたちの曲がBTSだけに向かなくなるんだ……とついセンチメンタルになってしまったぐらいでした。たとえると、出されるアルバム自体に「ジブリ作品」「マーベル作品」のように、毎回そのシリーズの新作が出るのが楽しみ!みたいな感じのワクワクと楽しさを感じてきました。小規模な会社で、男性グループとしてはBTSしかいなかったので、余計になんだか閉鎖的な特別感もありました。

・ファンを一番大切に
アーティストも会社も、基本的に常にファンに誠実でいてくれました。ファンという立場の自分が言うのもかなりおこがましいけれど「ファンを大切にする」は、多くの人の想いをいただくのに一番たいせつなことなのではないかと思います(ちなみにファンがアーティストを大切にすることも同じぐらい大切だと思っています)。BTSは常に一番上にファンへの感謝みたいなものをおいて、言動で示してくれました。むしろ例を語ると安っぽいけれど、賞を取るたびに一番最初にファンダムの名前を叫んでくれて、それが本当に自然に出てきているように思えた。冒頭にあげたように、今アーティストは私たちに多くの姿を届けてくれようとしてステージ裏側でも常にビデオが回っていたり配信などで普段に近い姿を見せてくれる機会が多い中で、ファンに不誠実だなと感じることもなく、上部だけでなく本当にどれだけ大きくなっても目線を合わせてくれました。あなたたちがいたからここまでこれたんですよ〜〜と全身全霊で伝えてくれました。こっち側も彼らのエンタメに生かされていて感謝してるのに、相手も同じだけそれ以上の質量の愛をくれまました。なんか嬉しくて、ありたがたかった。数年間毎日見てたけど「口先だけで言ってればいい」とかそういう風に感じることがマジでなかった。

・メンバーが同じ方向を向いている
 メンバーそれぞれみんないい人で、なんか変な言い方だけど悪い人がいない。みんなすなお。そんな人たちがみんな仲がよくてわちゃわちゃしていて、これがやっぱグループを推す醍醐味だなという気持ちにさせてくれる。どんなときでも違う方向を向いてるメンバーが居ないように思えて、何をみてもメンバー内のギスギスを感じることが無かった。事務所やメンバーたち自身も個人間で喧嘩したり、問題が起きた時でもかならず7人で話し合わせた・話し合ってきたといっているけど、ああうんそうなんだろうなと納得できた。常にそんな感じがした。誰も置いてかれてないし、私たちがバンタンを好きであるのと同時に彼らもバンタンや会社が好きなんだなって思えました。

・事務所の動き方
 今これだけ大きくなっていて、他のファンダムから色々思うところもあるかもしれないし、もちろん常にみんなが幸せになれる正解ばかりを出してきたわけではないけど、グループのブランドを確立させて、いいものをちゃんと売っていく力があると思っています。まだあんまりブレイクしていないころから世界を回っていて、むしろ本国ではあまり人気がなく海外ファンからの支持が大きい印象でした。その時世界各地で彼らを応援していたのはkpop好きのコアなファンだったかもしれないけど、あのときそんな風に世界にタネを巻いてきたからこそ、もちろん本人たちの経験にもなったと思いますし、今世界中とあらゆるところで爆発が起きてるのではないか?と思う時もあります。あとは「結果を狙いにいくターンの徹底的に狙いに行く」だとか(これは今だと思ってる)「基本広告の仕事などでは団体でしか受けない」だとかそういうところなのかなあと思ったりもします。ちょっとこのあたりは業界の知識が少ないので、あまり自信はないです。

-

これだけのことをずっと続けてきてくれたのが大きなベースだと思っています。
  「いや。ごめんけどフツーやん」って思うかたもいらっしゃるかもしれないけれど、こういうフツーなことをこつこつこつこつ全員で数年間守ってくれたからだと思っています。
 それを当たり前のようにメンバー全員で守ってきて初めて「人気大爆発の可能性の土俵」に立てる気がする。それに「運」とか「タイミング」とか「競合」とか「世のトレンド」とかいろいろなものがかけ合わさって(ここもほんとに大きいと思います)味方にできて、今の人気爆発があるんだと思っています。

 わたし含めファンは確かに熱狂的で、盲目だけど、ちゃんと掛け湯をしてから沼に入っていると思います。いやすみません間違えた沼は気づいたら入っている。気が付いたら全然底にいたりする。でも沼に入っちゃっても、保険の見直しみたいに(?)周りにあらゆる沼があるし、お金も有限だし、自分の人生もあるので、好きでファンしてるくせに偉そうなことを言ってしまうと安心と信頼がないとずっと同じ沼になっていられなくて、ずっと好きでなんていられない。ずっと盲目ではいられないと思います。めっちゃすきで、めっちゃ応援してて、めっちゃ見てるからこそ、作品然り態度然り、テキトーなことをしてしまうとすぐにファンには筒抜けでバレてしまう。このなんでも見せていこうとしてくれる時代だからこそ、余計に「当たり前におもえることをちゃんとする」がむずかしいのだと思います。

 とはいえ!何回も言うけど、ホントに確かに色々ありましたし、やっぱりそりゃもっと上手くしてほしかった・考えて欲しかったって思うこともそれなりにありました。これを読んでくれた人の中でも「えーじゃあこれは?」「えーこのときはどう?」って思うことも、そりゃたしかにあるとおもう。

 でもわたしは数年間追ってきてやっぱりBTSはファンに誠実で、お仕事に誠実だと思います。そういうところがどれだけ大きくなっても変わらないから、わたしはこんなビルボード100の常連〜みたいになっても、彼らのことを側に感じるし、親しみやすさを感じながら、ずっとはじめて気づいたら沼の底にいた時の気持ちのまま、だい好きなのだと思います。

 


おわり。