私の下痢ツボを押さないで!(完結編)

 

こんばんは!メチャクチャ寒いですね。ザ・暖冬という感じなのに最後急に来た!インフルエンザとか大丈夫ですか?私は大体風邪引かなくて風邪気味でいつも終わるんですけど、ここ数年ずっと喉から来る風邪だったのに、今回は鼻風邪でチョット困惑しました。鼻からの風邪ぜんせん息でけへん。

  さて、テーマを募集した時に前にちらっとブログでも書いたり、ツイッターでも書いたりしたことのある静かなところ恐怖症について書いてください………というテーマがあったので、今日はそのことについて書きたいと思います。

 

私も、ブログのテーマを送信させていただきます。。。「静かなところ恐怖症」について書いていただきたいです。。結構前にあいこしさんのブログを読んだときに、私も…!と思ったのですが、体から出る音が怖くてテストの時間や授業中苦しくて集中できなくて仕方がないです。どうやって克服されましたか?

 


前編的なものはこちら

私の下痢ツボを押さないで! - HIN△MIX


このブログの内容をまとめると

  • ぁぃこU(14)ちゆうがくにねんせぃ
  • ある日友達に下痢ツボをふざけて押された
  • 本当にお腹崩してもうた
  • 次の日の朝読書の時間にお腹が鳴りそうに
  • 後ろの席はクラスで人気のお調子者の男
  • お腹の音が鳴って笑われるのが怖すぎる
  • 恐怖の読書の時間!静寂15分間耐久バトル


その日の15分が見事にトラウマとなり

静かなところ恐怖症に…

という私の学生時代の経験でした。


それからどういうことが起こったかというと〜……みたいな話を今日は書いていきたいと思います。

 

 

◼︎魔の下痢ツボ事件から直後

 その魔の下痢ツボ事件以来、学校の朝読書の時間が恐怖の時間に変わりました。もう下痢じゃないのに怖いんです。最初は耐えていたんですけど、すごい緊張で朝からどっと疲れます。

友達には恥ずかしくて言えなかった!本当に細かい話なんですけど、教室にエアコンが付いてたり換気扇が回ってたりすると、まだ微妙にゴオォォオ……ってなってるので完全に静かではないんですが、ついてない春とか秋とかの季節だと、本当にシーーーーーーーーンなんですよ。

鼻をすするだけで教室中にその音が響き渡るくらい。足を組み直すだけでも。もう布と布が擦れる音でさえすごく大きい。

辛かったです。席替えして、後ろがお調子者じゃなくなっても静かなところを怖いと思うのがクセになって消えなかった。でも頑張って毎日耐えてましたね。ひどい時はどうにか焦りを逃して心を落ち着けるために、自分の腕や手の甲にグッて爪を立てて引っ掻いたりして耐えてて傷だらけでした。

当時、編み出した私の対策があって!とにかく静かなところに緊張していてお腹あたりに気を取られているので集中できずに本の中身が全然入ってこないんですね。本を読んでても普通の文庫本とかだともっと集中できなくて、日本語が読めなくなるんです。

だから、私は今まで読んでた普通の文庫本をやめて、当時めちゃくちゃ流行っていた「ケータイ小説」を読み始めた。

この「ケータイ小説」とは何か。

ケータイ小説(ケータイしょうせつ)とは、携帯電話(特にフィーチャー・フォン)を使用して執筆し閲覧される小説(オンライン小説電子書籍)である。

 

天使がくれたもの

天使がくれたもの

 

 

恋空〈上〉―切ナイ恋物語

恋空〈上〉―切ナイ恋物語

 

 

恋空〈下〉―切ナイ恋物語

恋空〈下〉―切ナイ恋物語

 

 

こういうの。
それがすごい流行っている時期で、もう書籍化されて映画化されて~って大人気だったんです。かの有名な「恋空」とかです。それで何が良いかというと、従来の文庫本よりも文章がかなり簡単。

要はお腹鳴るの怖くて集中できないままパラパラ読んでても、簡単だから物語が理解できるんです。それでだいぶ本に集中出来るようになったりもしてました。

私の大好きな金原ひとみに出会ったのもこの時。今までそこまで好きな作家さんとかいなかったのに、その時「蛇にピアス」を読んで、衝撃を受けて、面白くて集中出来るようにもなりましたね。

 

それでもやっぱり緊張してしまって、しかも始まる前にお腹がキュルキュルしてる時とか本当トイレで泣いたりとかしてた。ある日本当に怖いのを我慢できなくて、保健室に行って泣きながら相談したのを覚えてます。

ありがたいことに私のこんな悩みにもすごい親身になってくれる学校で、しかもまだ中学生だったから「それならそんな無理することないよ」っていう話になって、それからは読書の時間、保健室にいさせてもらうようになりました。頑張れる時だけ教室で読むという形になってた。この時も毎朝読書の時間になると私は居なくなってたけど、別にいじられることもなく、周りもなんか事情があるんだろうなぁって理解してくれてる感じでした。それがすごくありがたかった。

 

◼︎今度はグ〜〜の音も恐怖に

でもそこからは読書の時間だけじゃなくて、授業もちょっと無理になり始めてました。授業はもちろんほぼ常に先生が話してる状態なので読書の時間よりはマシなんですが、今度は「お腹が空いた時の音」が鳴るのが怖くなった。

静かさというのを意識するようになってしまったが故に、今までお腹の音なんかほぼ鳴ったことなかったし、気にしたことも無かったのに気にするようになっちゃいました。

家とかではお腹ならないじゃないですか。私の場合はお腹空いててもあんまり鳴らないんですけど、意識しだすとすごい鳴るんです、不思議と。だからなんか気になるようになってからは、お昼前の4時間目いつも緊張するようになっていました。

苦手なことが増えていくループです。お腹すくならお菓子とか食べようって今なら思うけど、それまでなにかを休み時間に食べたりとかもしたことなくて(中学生そんな感じだったっけ。へんなの!)私は周りの目を気にするタイプだからおデブだって思われるのがイヤだったから堂々と食べれなかった。

どうしようと思って調べたら「ぐーぴた」っていうまるで可愛いアイドルの男の子を彷彿とさせるような商品があったんです。その名の通り、ぐ~の音をピタッと止めるヤツで、ウィダーみたいな形したゼリーもあるし、ちっちゃなクッキーもあった。

 

ぐーぴたっ クッキー ブルーベリーチーズケーキ 3本

ぐーぴたっ クッキー ブルーベリーチーズケーキ 3本

 

 

こういうやつ。

お腹が鳴りそうな日はこれを買ってポーチに入れて、誰もいないトイレとか廊下でこっそり食べてた。汚くてごめんなさい。

ホント思春期って大変だね。

 

後に、これはぐーぴたじゃなくてもいいんじゃない?ってなって、普通にイオンとかで売ってるようなゼロカロリーのウィダーゼリーみたいなやつをお母さんに買いだめして貰って、毎日1個ずつ持って行って授業の前に飲むようにしてました。それを飲んでたら鳴らないって思ってたから気にしなくて済んだし、気にしないから、鳴らなかったです。

まあ、それから4時間目の前だけじゃなくて、3時間目も怖くなってしまうようになって、2個飲むようになったけど!

ゼリーは私のお守りでした。

このゼリーの習慣ははのちに高校卒業まで続きます。高校は3時間目のあとにお昼だったから、毎日1個だったけどね。

もうぐ〜〜っていうお腹が鳴るのが怖い場合はお腹が空いてない時でも、おまじないとかジンクスみたいに飲むんです。全ては意識からなので、飲んだり食べたりすると自信が生まれます。「わたし飲んでるから大丈夫」それを武器にしてました。単純な話だけど。

 

 

◼︎テストの壁

読書の時間は保健室に逃げ、授業はゼリーを飲み、先生が基本話してるから繊細な音は気にならなかった!そこで、壁になってくるのは定期テストでした。

定期テストがなん分だったか忘れたけど、読書の15分でも耐えられないのに、長時間の静寂なんてマジで勘弁してくださいって感じで、しかも一日中、数日連続だなんて本当に耐えられないと思いました。お腹ならないようにゼリー飲むとかは頑張っても、なんか体内の音が聞こえてしまう気がして嫌でした。

とにかくお腹の調子を整えないと!と思って、普段から「腸揉み体操」をしたりしてコンディション整えてました。でも、通学中とかに「きゅる〜」と鳴ってしまったらあ、ダメかもってすごく弱気になっちゃって最初は受けてたけど集中できなくて、これも保健室受験させてもらうことになりました。

それからは頑張れる試験は頑張って、本当にダメな時は保健室受験させてもらって、今回はどれだけ教室で受けられるかなって自分との戦いだなっていつも感じてた。すごく周りの目を気にしましたし、普通のことができない自分が嫌ですごい悩んでた。情けないなって思ってた。繊細すぎる自分が本当に情けなくて気持ち悪くて嫌でした。

定期テストもそうなんですが、例えばTOEICとか外部の試験って休みなしで2時間とかあったりするし、保健室で受けさせてもらえなかったりもするので、怖くて前日ずっと泣いてたりしてました。なんでこんなことで悩んでんだろって、それでたくさん悲しくなってました。

 

◼︎カウンセリング、心療内科

逃げてばかりじゃダメで克服出来るようにならないとと思って、毎週放課後に保健室でカウンセリングを受けてました。専用のシートに沿って色々先生がやってくれるんですけど、「なぜ不安になるのか」というところを紐解くようなやつだったと思う。体がストレス状態になった時に深呼吸で解消する方法とかそういうのを教えてもらったり、もう何年も前のことで細かくは覚えてないけど、すごく親身に話を聞いてくれて救われたことだけは今でも覚えています。

あとは学校以外でもまず根本的にお腹は大丈夫なのかということで病院にいってエコー取って診てもらったり、もう何しても治らないから心療内科に通ったりもしましたし、不安を和らげる薬を処方してもらったりして粘っていました。でもこれも直接的な解決にはならなかったです。

 

◾️優しさにふれることもおおかった

高校生になったときに担任の先生にすごくしょうもないことだよなって不安になりながらもこのことを相談したら、真面目に聞いてくれてそして当然馬鹿にもしないで、「読書の時間先生動き回ったりした方がいい?」「教室を出入りしたりしようか?」って言って下さったり、違う先生も私が小テストの途中でパニックになって保健室に行ったことがあったんですけど、わざわざ追いかけてきてくれて「そんな大したテストじゃないから大丈夫。どこでも受けても大丈夫だよ」って言ってテストを持ってきてくれたりして。本当に私はお騒がせでしかないんですけど周りの人にも支えられていました。

 

 

◾️結局、最高の特効薬は無かったけど、大人になった今は全然平気

その通り、色んな人に支えてもらったり自分も色々試行錯誤してみたりしたけど結局何をしても治らなかったんです。その当時は。その時はどんどん無理なことが増えていく自分にも心底嫌気がしていたし、「このまま将来どうなるんだろう」って、ずっっっっっっと考えては本当に絶望していた。大学生になったら?授業が90分になる?定期テストも長いんじゃない?会社で働くことになったら?シーーンってしてるところでずっと働くんじゃないの?とか。会議だってたくさんあるよね?あ、わたし無理だって。この先死ぬまでこの変な悩みと戦っていくんだ、今の方がマシだ。だって保健室なんてどこにもないんだ。未来には地獄しか待ってないって本気で思ってたんですよ。

実はこのブログ、途中まで2019年の秋ぐらいに書いてずっと下書きに放置していて、今とあるマシュマロを頂いて私は早くこれを完成させたいと思って、この方をあの頃の自分に重ねて、助けられるわけじゃないけど少しでも希望になればいいなと思って書いているところなんですけど……

 

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仰るとおり、今一ミリも悩んでいないんです。今でもゼリーはお守りで持っている時もあります。でも特に今のようになるための特効薬のようなきっかけや考え方はなかった。

じゃあなんで大丈夫になったか、本当にシンプルなことなのですが、振り返ってみると中高生の時の方が何をどう考えても閉鎖空間が多い。縛られる時が多い。私たちが緊張する状況は多い。それにその当時私は気がついてなかった!

高校卒業するまでは未来に悩んでいたけど、自分がすごく恐れていた大学生になったときに私はすんなり治ったんです。もうね、全然想像と違った。確かに授業は長くなったけど、基本大教室みたいになって自分で席も選べて、全然飲み物も飲めて、別にお腹なりそうだったら正直物も頑張れば食べられるし、教室も狭いところもあったけど、基本大きくて人と人の距離もあって、先生がマイクとかで話すから完全なる静寂とかもない。一番大きかったのは「最悪いつでもパニックになったら外へ行ける」という自由。これが心の余裕に繋がっていきました。

あれだけいろいろ悩んでおいて解決はものすごくあっけないんですけど、そこからほぼその悩みが消えました。定期テストも勿論あるけど、まあ教室が大きいのもあるし、自分の中で割とその「テストこわい」「無理」みたいな緊張の感覚が抜けているので大分大丈夫になってたりもした。

大学卒業して、会社に入ってオフィス入ってからはその悩みがマジで一ミリもない。想像と違った。あの頃の私に言ってあげたい。未来をものすごく怖いものだと想像していた私に言ってあげたい。体の音ががものすごく響く完全なる静寂に遭遇する機会なんてマジでほぼない。百歩譲ってお腹鳴りそうなのにそのまま何もできなくて耐えなきゃいけないみたいな環境ほぼない。そしてこの辺りになってくると、だんだん昔学生の頃に母に言われてきても決して心に響くことのなかった「お腹ぐらい人間生きてたら鳴る」みたいなのがだんだん分かってくる。心の図太さが少しずつ備わってくる。

あと人がお腹鳴るのがおもろいみたいな、ウケる!それをからかいたい!みたいな人も大学ぐらいからほぼいなくなる。なんか学生の時は男の子とか「お前めっちゃお腹なったやろ!!!!!」(イメージ)みたいな感じをいつも想像してたけど(いや高校生の時も別に居なかったけど、そういう人)(マジで自分の想像ではそうなると思っていた)けど、意外とみんな鳴り散らしていて、そして誰もそれを気にしていない。

これはもう一人一人の状況にもよるでしょうけど、私の場合は高校を卒業したタイミングが転機でした。だから自分が思ってるより「今の環境が異質だ」って思って欲しい。「今を耐えれば大丈夫だ」って思ってほしい。確かに入試とかも今はドキドキすると思うし、震えるほど怖いと思います。「周りも気にしてないよ」って今の私は思えるからそう言いたいけど、でも言えない。。。。私がそれをどれだけ言われても安心できなかったから!

だから、わたしが言えることはとりあえず逃げられるならとことん恥を捨てて逃げる。逃げられない環境なら、もうこんなこと本当に言いたくないけど、気持ちの問題だから今は耐えるしかないと思う。

でも未来だけは絶対に悲観的にみないでいい。私これからもっとダメになるんだって思うことはない。絶対に今のその環境の方が珍しいし、特殊だから。この悩みをずっと鉛のように抱えて生きることなんてない。いつか大丈夫になる。絶対。これは絶対。誰がなんて言おうと絶対。だって、わたし死ぬほど悩んでたのに。でもいまこんなんだもん。

たしかに今でもたま〜〜〜に検定を受ける時とかも緊張するけど、ずっと平気!そんなに自分の心の中がそれで暗闇に染まることはないから大丈夫。

 

これが悩んでる人に伝えたいことです。私もいっぱい検索したな。先人の知恵を探したな。

 

ちょっとおもしろおかしく語ってみたけど、わたしのちいさくてとてもおおきい悩み事のお話でした。未来は明るいから大丈夫。怖い時はいつでも相談してきてくださいね。