私の下痢ツボを押さないで!

 

9月1日に推しのことを祝いながらも、朝のニュースで「若者の自殺者が一番多い日」と聞いて、なんだかすこしだけなんともいえないような気持ちになりました。別に朝から泣いたわけでも、はたまた手を合わせたわけでもないし、全然一日中考えてたわけじゃなくって、朝ごはんの寒天を食べ始めてから電車がホームに入ってくるまでぐらいなんかいろんなことを考えました。結論は無かったけど。電車乗ったら寝ました。なんかでもあの小さな存在がとか言ったらタブン怒られるしわたしも小さな存在だし死ぬのに若いからとか若くないからとかどうとかないとは思うんですけど、それでも寒天を食べていた私は若い子が死を選ぶむなしさについて色々漠然と考えました。電車の中とかにいるじゃないですか、中学生とか高校生とか。なんかほーーって。この子達みたいな存在が死を選ぶのか、みたいな。若い子が死を選ぶ日、それが新学期っていう、なんかこう心苦しいかんじ。新学期に胸を苦しめてるのめっちゃしんどいやろうなと思って。というのも、わたしもそういうのを聞いてしまうとメチャクチャ定番なことを思ってしまうわけですよ。まだ若いのに、いやなことがあったら逃げたらいいのに、死ぬ勇気があるならなんたらあるならなんたらかんたら、とかやっぱり思ってしまうわけですよ。後だからいえることを。他人だから言えることを。かと言ってそんなこと言うのは野暮だとかそんなことをいいたいのではなく、若い頃にいじめられた人なんてたくさんいて、学校に行きたくなかった人もたくさんいて、傷は癒えないにしても、それでも例えばどうあがいても自分を取り巻く環境は変わるし、高校だとか大学だとか社会人として働くタイミングだとかでぽきっと幸せになったりするケースなあるはずなのに、なんで死んでしまうんだろう、絶望してしまうんだろう。みたいなあまりにもお決まりのことを思ってしまうんですよ。でも、たとえば今の自分に置き換えてみたら、死にたいと思ってない今でさえまったくもってそんな風に考えられないし、この暗いトンネルの先には光が見えてくるはずだ!頑張ろう!だなんてあんまり思えないなと思う。私の性格だと。父母世代からしたら私なんてこれからどうにでもなる未来のある存在だと思うけど、当の本人からしたらそんな風に思わない。考え方が難しい。死ぬくらいなら髪の毛金髪にしてファイアー流しながら上司に辞表を叩きつけその足で貯金おろしてどこか幸せそうな島にでも飛んで見ればって思うかもしれないけどそんなことできない。辛い日々を過ごせば過ごすほど、人生は同じ毎日の繰り返しにみえてしまう。今の一日のctrl+vのような感じがして絶望する。きっとそんなことないかもしれないのに、とか、そんなことを思っただけなんですけど。それだけです。何が言いたかったのか全然わからないでしょ?何を考えてたかわからない人間が何を考えてたか書くとこうなります。

 

 

話はすごい変わって、今思えばなんでそんなこと?って思うことでも、昔真剣にひたすら悩んでた、みたいなのってありますよね。ないかもしれないけど。わたしの場合は前にツイッターでも書いたんですけど中学2年生の時「静かなところ恐怖症」になりました。今でもその節は残ってるし、まあそうなると「今思えばなんで?」みたいなことではないんですけど、もうあの頃は本当にバカみたいに悩んでたので。そうなってしまった原因は、もうね、あの時のわたし的には全然おもしろくないにしても字面がすごいおもしろくてですね。「下痢ツボ」のせいなんですよ。小学生の時に通ってた塾の社会の先生に「下痢ツボ」というのが頭のてっぺんにあるというのを聞いたんですけど、なぜか中学2年生の部活終わりにおもむろに思い出して近くにいた友達に話したら、割と体の大きいその友達に全体重を乗せられて押されたんですよ、私の下痢ツボ。サーーンって。

 

 

f:id:hinamixjk:20170914205723j:image

ちなみに、小学生の時に教えてもらった下痢ツボです。本当とかウソとかはよく分からないので興味がある人は調べてみてください。ものすごく頭のてっぺんですね。そんな目閉じて頬染めてたらサーン押されるよ!

 

その頃はスマホも普及してなくて、まだ携帯も折れるし、好きな人の着信だけライトを黄色にしたりも出来て、全員カナヘイか深い言葉書いた加工画が待ち受けっす!みたいな世界だったので調べもしなくて。でも、なんとその夜来ちゃったんですよ下痢。来ないと思ってて忘れてたのに。下痢ツボ押したらマジもんの下痢が来ちゃったんです。色々汚くて本当ごめんなさい。でもめったにお腹なんて崩さないからびっくりして、まあ色々頑張ってたんですけど、次の日までお腹はキュルキュル。学生時代って10分〜15分、朝読書の時間があるじゃないですか、一般的に。私の中学生の時は10分読まなきゃいけなかったんですけど、始まる前からもうずっとお腹から変な音が鳴ってたんです。オナラではなくて、言わばお腹が空いた時になる胃の音の腸バージョンで、空気の抜ける音。実際抜けてないけど、なんか消化する音みたいなやつ。重ねて言うんですけどオナラではなく、オナラみたいな音が出る。お腹が空いた時の胃の音ってなかなかコントロールできないじゃないですか。そんな感じで全然止められないんですよ。しかも、わたし生まれつきなのもあると思うんですが物心付いた頃から男の子がものすごい苦手で。すみません、かわいくないのにかわいこぶって!!!!!小さい頃から転校が多かったのも相まって男の子の友達とか本当にいなくて、男性だとお父さんとおじいちゃんぐらいしか話せる人がいないぐらいで、まず男の子とコミュニケーションを図れるものだと思ってなくてですね、プリント回す時とか班のグループワークで話すときに「あっ」とか「おっ」とかしかコミュニケーション取らない感じだったんですけど、中1の時に隣のクラスに有名なお調子者の男子がいまして。「足が速くて顔がかっこよくてデリカシーがなくてモテる」みたいな典型的なパターンなんですけど、まあわたしは先ほど言った通りの状態なのでもう入学当初から頼むから同じクラスだけはやめてくれと思ってたんですけど…………………………この話の流れなんでわかってもらえると思うんですが、まあふつーにまんまと同じクラスになりまして。しかも嘘みたいな本当の話なんですけど、わたしが例えば「安藤」だとしたら向こうは「伊藤」なわけですよ。そんなわけで、めでたく出席番号は絶賛隣同士!一番最初の席順だと前後ろなわけです。

そこで思い出して欲しいオナラみたいな音の話。……………はいおわた。お調子者の前の席でおとなしめの女がオナラは全然おわた。わろた。みたいなことで、もう読書が始まってから脳内では「まじやばいお腹が鳴ったらどうしよう」としか考えられなくなり、もう体の毛穴という毛穴から汗が出て、動悸がして、もう本とか何読んでるか分からないわけですよ。びっくりするぐらい文字が入ってこない。もう全神経がお腹に、みたいな感じだし、日本語なはずなのにこれはタイ語か?サワディーカー?みたいな状況なわけですよ。まあ一種のトラウマなので何読んでたかは全然覚えてるんですけどね。話は一切覚えてないですけど。

 

 

よかったらどうぞ。

 

f:id:hinamixjk:20170914205838j:image

その時は彼によろしく /市川拓司 著

 

 

 

 トラウマって本当恐ろしいですよね。約10年前のある日に何の本を読んでたか覚えてる。

 

 ちょうどこの作品が映画化されるタイミングに買ったのか、長澤まさみが帯にいました。

f:id:hinamixjk:20170914205908j:image

画像を検索して探してきたんですけど、正直見ただけでぜんっぜんお腹崩しそう。長澤まさみはなんにも悪くないんですけどね。めっちゃカワイイ。

 

 

 

話は戻りまして、「お腹が鳴ったら」ってあまりに心臓がばくばくして辛かったんですが、なんせ中2のおとなしい女の子ですから、トイレに行きたいと手をあげるのもすごく恥ずかしくて。でもオナラみたいな音が教室に鳴り響いてしまったらどんな背中を見せながら本を読んでいいのかわからないわけです、伊藤に。もう葛藤ですよ。当たり前だけどもしこのまま音が鳴らないのであればトイレには行きたくない。手を上げずに30人ほどのクラスに何事もなく馴染んでたい。でも鳴ってしまったらわたしは終わる。いやオナラはヤバい。いや違うオナラじゃないんですマジで。ってそんなことを考えながら長澤まさみを握りしめてギリギリまで耐えてたんですけど、あ。これは無理。と思った瞬間があったんでしょうね、勇気を出して手をあげました。まあ当然柿本は後ろの席なわけですから私が手を上げたことに気づいてるわけで、本当に恥ずかしかった。今思えば柿本とか周りのクラスの人からしたらどーーーーーーーでもいいと思うんですけどね。もう無理!と思って手を上げました。頭の中ではサライが流れてる。加山雄三が歌ってるわけです。でも、中学2年生の4、5月読書のシーンとしてる時にトイレ行きたいって言うのまあまあ勇気要りません?もう今だったらトイレ行きたいの「たい」ぐらいで手あげてますけど、もうその時は嫌で嫌で仕方なかった。

そしてそりゃ手が上がってるので、その時に来ていた読書当番の先生がとことこ来てくれるわけです。これで救われると思って「すみません、トイレ行ってもいいですか?」って小さい声で言って、もう言ってやった最高って思ったら、どうなったと思います?その読書当番の先生が教室に立てかけてる時計をみて、ぼそっと言ったんですよ

 

 

 

 

 

 

 

「……………あとちょっとだから我慢しようね」

 

 

 

 

 

 

 

いやいやいやいやいやいやいやいやいやーーーーーーーーー!!!!!!!!!!違うだろこのハゲーーーーーーーーーーーーーー!!!って!!!!!(先生ごめんなさい)

 

もう私の中の豊田真由子議員が言うわけですよ。わたしの努力返せーーーーーーーーーーこのハゲーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!って。(先生ごめんなさい)

 

いやもうマジ失ってしかない。失いすぎてびっくりする。トイレに行きたいんだってみんなに知れ渡った上に、教室から逃げることができずに制御できないオナラみたいな音と戦うハメとか失ってしかない。

 

 

f:id:hinamixjk:20170914212314p:image

「いやいや〜〜〜!!!!!!そんなんやったら先言うてくださいよ〜〜〜〜〜〜!」

 

って私がひな壇芸人だったらひな壇から崩れおちてた。

 

 

でもそりゃ先生もあとちょっとだから我慢しろって言うだろうなってぐらいの時間しか残ってなかった。多分あと3分ぐらいだったんですけど、でも本当に地獄みたいに長い3分だったことを覚えてます。

 

 

めっちゃバカでしょ?でも新しい恐怖を知ったんです。それから私の地獄みたいな戦いが始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……………………これは決まった)